ポトス

観葉植物に興味がない方でも、１度や２度はその名を聞いたことがあるのではないでしょうか。

観葉植物としても定番で外せない、「ポトス」です。

私も小学生の頃でしょうか。

浴室をジャングルにしたくて持ち込んだのもこのポトスでした。

調べてみたのですが、このポトス。

1970年代にハンギングプランツとして流行したことがあったそうです。

以前は「ポトス属」に分類されていましたが、現在はサトイモ科エピレムヌム属の植物となります。

私たちが「ポトス」と呼ぶ植物は実は「ポトスではない」のです。少しややこしいですね。

でも、今なお日本全国、私たちがイメージする「ポトス」は「ポトス」として流通していますので、ご安心ください。

ポトスの原産地と特徴

ポトスは太平洋ソロモン諸島原産のつる性植物です。

ジャングルに自生しており、地面だけでなく樹木や岩など気根を伸ばして幹に張り付くように生育しています。

日光を好むのですが、ジャングルに茂る植物ということで耐陰性があり、直接日光の当たらない屋内でも育てることができます。

また、高い気温と湿度を好む傾向が強い植物なので明るい浴室であれば、ポトスにはとてもよい環境といえます。

ポトスの楽しみ方

ポトスはつる性植物になりますので、上にも下にも成長が可能です。

１．ポトスを垂らして楽しむ

棚の最上段や出窓など鉢の下に空間さえあれば、こんもりと茂るポトスをお楽しみいただけます。

また吊り鉢であれば転倒や落下の危険もなく、自然と下に向かって垂れ下がってくる姿を楽しむことができます。

２．ポトスを上へ伸ばして楽しむ

ジャングルに自生するポトスは木の表面をどんどん上り、つるを伸ばしていきます。

その性質を利用して鉢の中に支柱やヘゴなどを利用し、上へ上へと成長さえる方法です。

場合によっては天井からつるしたロープでも構いませんので、アイデア次第ではいろいろなものに這わせ、楽しむことができます。

密生した姿はジャングルで自生する姿そのものですので、迫力のあるインテリアになるでしょう。

３．水耕栽培で土を使わずに楽しむ

近年、人気が高まりつつあるのが土を使わない水耕栽培（ハイドロカルチャー）です。

土を使わないことで虫がカビが生えにくく、とても衛生的な管理方法です。

ポトスのサイズに合わせ、適度な大きさのガラス鉢に粘土を焼き固めたハイドロボールなどを使って楽しむ方法です。

炭から作ったネオコール、セラミックのセラミスなどハイドロカルチャーを楽しむ素材は

ホームセンターなどでも簡単に手に入りますので、気軽に楽しむのもお勧めです。

観葉植物 ポトス 5号吊り鉢 Epipremnum pinnatum ‘Aureum’

ポトスの育て方

熱帯ジャングルの植物なので寒さには弱く、５℃以下にはならないような環境が必要となります。

逆に暑さにはとても強いので、あまり気にかける必要はないでしょう。

温度とともに湿度も重要です。高めの湿度を好み、水切れによる枯れには注意が必要です。

１．水やり頻度

土が乾いたら水を与えてください。夏場は特に土が乾ききってしまうと

ポトスが枯れてしまうことがあるので、余裕をもって水やりを行ってください。

２．日当り・光量

耐陰性はありますが、明るい環境を好みます。

レースカーテン越し程度の光量が必要になってきますので、窓のないお部屋では

植物育成専用のライトがあった方が良いでしょう。逆に直射日光を当ててしまうと、

葉焼けを起こすことがありますのでレースカーテン越しか、５０％程度の遮光ネット環境が必要になります。

３．植替え

暖かい時期に行ってください。根が鉢全体に回ってしまっていたら一回り大きな鉢に植え替えを行ってください。

根についた用土は無理に落とさなくても大丈夫です。観葉植物専用の用土であれば問題ありません。

ポトスのまとめ

ポトスいかがだったでしょうか。要点さえつかめばそうそう枯れたりはしない、初心者の方向きの植物といえます。

また、ポトスは寿命が長く、長期間楽しめる観葉植物です。

上手に付き合っていただき、大きな大きなポトスに仕上げていくのも楽しいかもしれませんね。

まだポトスを育てたことがないあなた。

ぜひ一度ポトスを育ててみませんか。